お産をして体形が変わった・・

　下半身太ってしまって戻らない

　腰痛がひどい。もしくは腰痛が始まった。

 

　お産という大仕事を終えて、体調が悪くなったりどこか体形が崩れたり。「しょうがないか」と思いがちですが本当にそうでしょうか？

 

 

　確かに赤ちゃんに栄養を上げてしまいますし、これまでとは違った体験をして、体がそれに応じて元に戻らないということも多少あるでしょう。

 

　しかし、あきらめてはいけません。どんな女性もきちんとケアをすれば体は応えてくれますし、産後に分泌するホルモンの影響もあって、さらに美しく健康になることもあるのです。

　まずはお産によって体がどう変化するのか、それに対してどんな衰えが発生しているのかなどからみていきましょう。

 

　よく骨盤、骨盤と言いますが、これは一枚の骨をさすのではありません。

　寛骨、仙骨、尾骨という３枚の骨から成り立っています。

　これらが精密なパズルのようにきちんと収まっているのが通常の状態ですが、妊娠の時、出産のときはそれぞれに応じて移動します。

 

 

　妊娠中は胎児の頭を支えないといけませんし、出産のときは開いて頭を出さなければなりません。

　しかし役目が終わると元の位置に戻っていきます。

　人によって個人差はありますが、だいたい３～４か月くらいで元の場所に戻っていきます。しかし妊娠中の筋肉の衰えや、体の不調、色んな理由によってそれが戻りにくい場合もあります。

 

　正常な位置にもどらなかった骨盤は、それでも人体を支えるために、色々なオプションをつけてくれます。

 

　たとえば脂肪をつけることもそのひとつ。

　女性にとってはやっかいな脂肪ですが、体としては足りないものを補うためにやっている苦肉の策なのです。

 

　特に骨盤内のインナーマッスルと呼ばれる部分、太ももの内側が弱っていると、骨盤のゆがみが出やすいようです。しかし妊娠中の重いおなかを支えるためには、どうしたって外側に力が入り蟹股のようになることで、体を支えるようになるので、これは仕方のないことです。

 

　またそれまでの生活習慣、歩き方・座り方などの体勢などもこれに影響を与えます。色々なことがトータルで関わってくることなので、余計にその後のケアが大切なのです。

 

 

　この話は後編に続きます。