ぎっくり腰になって担がれてくる患者様、わりと多いです。
　これをお読みの皆様も一度や二度、体験したことがあるかもしれません。
　ぎっくり腰はその突然さ、痛みの激しさから「魔女の一撃」などと称されることがあるほどです。
　地域によっては「びっくり腰」などととも言われ、正式名称は「急性腰痛症」といいます。たいてい２週間ほどで痛みが和らぎ通常状態に戻れるものですが、中には長引くかたもいらっしゃいます。
　あるケースでは、いくら時間が経過しても改善が見られず、結果的に「椎間板ヘルニア」だった症例もあります。

　突然のことではあるし、皆様痛みを和らげたい一心ですので、その奥にあるかもしれない重要な症例に気づかないことも時々あります。
　ぎっくり腰になってしまったら、まず病院を受診し、適切な治療方法を探りましょう。

　突然のことではあるし、皆様痛みを和らげたい一心ですので、その奥にあるかもしれない重要な症例に気づかないことも時々あります。
　ぎっくり腰になってしまったら、まず病院を受診し、適切な治療方法を探りましょう。

　ぎっくり腰を発症したら、動くのもつらいですが、まず医療機関を受診しましょう。
　

　マッサージや市販のシップなど、どうしても身動きできない時に補助的な役割として利用するのはいいですが、「現在痛みを発しているところがどのようになっているのか」　わからずにマッサージやシップで治した気になるのは危険です。一時的なものか、腰を据えて治すべきものなのか。理解するためにも医療機関を受診しましょう。

　また、「熱いお湯に入る」「長時間の風呂で温める」ことも良いか悪いか判断しづらいところがあります。基本的に体は温めたほうがいい場合が多いので、お風呂に使って症状が和らぐ、気持ちいいと感じるなら入浴をお勧めします。

　しかし何事もやりすぎは禁物。お風呂に入ることは全身に良いことであって、ぎっくり腰の軽減に直結するわけではありませんので、様子を見て利用しましょう。

　痛みが落ち着いてきたら、少しずつ動くことが肝心です。
　痛みが激しいときは決して無理をしてはいけませんが、動かせるなら動かしたほうが回復が早くなります。
　動いたら休ませたり、体を温めたりして緊張をほぐしてあげましょう。
　
　さらに回復してきたら、今後ぎっくり腰にならないために運動することがおすすめです。
　

　そもそもどうしてぎっくり腰になるのか。それは腰回りを支える筋肉や靭帯が何らかの原因で損傷して神経を刺激しているからです。
　ぎっくり腰を起こしてしまうくらい、筋肉が脆弱だったということです。
　

　なので、強い筋肉を作って、もう神経に影響を与え合いようにするのが、今後ぎっくり腰と縁遠くなる一番の近道。
　かといって一度ぎっくり腰を起こしてしまった腰にあまり負担をかけたくありません。そんな場合は水中ウォーキングがおすすめ。
　水中ウォーキングはぎっくり腰に限らず色んな症例の方におすすめです。

　なるべく腰に負担をかけず、腰回りを鍛えてみてください。
　ぎっくり腰は突然やってきますが、それまでの生活習慣など前兆はあるものです。
　魔女の一撃に襲われないためにも、日ごろの生活を見つめ直してみてください。