股関節の痛みに苦しんでいる方が多いです。

　股関節は下半身の土台。ここを痛めることで立つ・座るなどの日常の動作が難しくなります。

　安静にしていればそれだけ衰えてしまう股関節。かといって激しい運動だとさらに痛めてしまうこともあります。

 

　股関節に負担をかけないためには、日常生活のちょっとした気遣いが功を奏します。

　ぜひとも股関節を鍛えつつ、いたわってください。

 

☆スポーツ編

　股関節によいのは水中運動

　股関節以外の痛みでも、水中運動の負担のかからなさから推奨されています。また呼吸器系・循環器系にもよいという水中運動です。

 

　ウォーキングもおすすめ。

　ただし、かたいアスファルトでなく、やわらかい土や芝生の上を歩きましょう。

 

　スポーツで大切なのは頑張りすぎないことです。心地よく疲れる程度にとどめておきましょう。

　☆生活編

　椅子の生活を推奨します。

　股関節の痛みは、普段の座り方、立ち方も影響します。

　床やたたみに座る生活の方は、椅子生活に切り替えましょう。

　和室にも椅子を置くことで、ちょっとした時でも座ることができます。

　和式のトイレも洋式に。

　布団を敷いて寝ている方はベットに。

　お風呂でもシャワーチェアを使う、浴槽用の椅子を活用するなどしましょう。

 

　掃除・洗濯などの家事も「たかが」と思わず股関節に負担をかけない方法を見つけましょう。

　なるべく柄の長い掃除道具を使う。

　モップなどの活用。

　掃除機も腰をかがめないで済むようなものを。

　洗い物などの立ち仕事も座ってできる工夫を。

　買い物で重いものを持たない。カートを利用する。

　長時間歩かない。立ちっぱなしにならない。

　きちんと休むこともとても重要なことです。

　毎日やっている家事だからこそおろそかにせず、つみあがることだから体をいたわるように仕向けっましょう。

　

　

　☆体調編

　体重のコントロールが大切です。

　太ることで体全体への影響がありますが、股関節のためにも太りすぎはよくありません。

　１キロ増えることで股関節への負担は２～３キロ増えると言います。

 

　股関節のためだけはないので、体重をきちんと管理した方がよいでしょう。

 

　股関節を痛めることで、その周辺の腰・太もも・ひざなど腰回りがかばうことになり、連鎖的に体を

　悪くしてしまうことが多々あります。

 

　股関節は周囲の筋肉を鍛えることによって守られます。

　しかし過度な運動によってかえって痛めてしまうこともあり、かといって安静にしすぎるとかえってよくないこともあります。

　適度な運動で股関節周辺を鍛え、また積み重なる日常生活に目を配ることで、知らないうちに負担をかけていないかどうかチェックしてみましょう。