足の痛みに悩まされている人が多いです。

　それもそのはずで、足ほどたくさんのパーツに分かれ、それぞれ違う働きをして、痛みの原因も部位によって違うからです。

　太もも、膝、すね、ふくらはぎ、足首、足の甲、つまさき。

　ざっと書いただけでもこれだけの部分があります。

　それぞれ専門医にゆだねる足の病気もありますが、最も多いのが「膝の痛み」「足首の痛み」「太もものはり」といったところでしょうか。

　◇膝の痛み

　最も患者数の多い痛みの場所でもあります。

　膝は巨大な関節であることから、その酷使の量が多いからです。

　とくに変形性関節症と言われる病気は、膝の軟骨がすり減って起こるもの。関節の機能が低下して生じるものです。

　◇足首の痛み

　足の裏が体重を支えるときに、一緒になって支えてくえているのが足首です。

　自分の左右の足が、自分の全体重を支えてくれているのですから、負担の大きい場所と言ってさしつかえありません。

　足首には複数の関節があり、また靭帯もある場所。一番負担が大きいのでそのためにあらかじめ強靭に作られています。

　でも同時にケアを怠りがちで痛みが生じやすい場所でもあります。

　◇太もものはり

　太ももは一番大きな部位であり、最も大きい筋肉で構成されています。

　だから最も頑丈な場所でもあります。

　しかし、その一番頑丈なところが傷つくと、大変な痛みを発します。

　そして太ももが大丈夫だからこそ、立って歩き、走ることもできるのです。太ももが健康でいてくれないと、歩くことが困難になります。

　足の中でも痛みが出やすい部分ほど、重要な部分です。

　こうした足の痛みに対応するためには、日ごろのケアが欠かせません。

痛風や外反母趾など、専門医の助けが必要な場合を除いて、適正体重を保つことや、運動した後のフットケアなどできることをやってみましょう。

　また、足の痛みがすでに生じている場合は、なるべく負担をかけないこと。特に体重をかけないことが一番なので、水中ウォーキングなどおすすめです。

　体を支えるのは筋肉が大きな役目を追ってますが、骨も大事。日ごろからのカルシウム摂取など、骨にいいことも取り入れるべきでしょう。

　バランスのいい体を作り、酷使したあとにはちゃんと休ませる。

　これは足に限ったことではありませんが、「痛くなって歩けなく」なる前に、自分の足の状態を見直すことからはじめて見てください。