首が痛くてつらい。首の痛みが下りてきて肩や腕まで痛くなった。

　そんな声をよく聞きます。

　首の痛みは単なる凝りから、寝違い、むちうちなど色んな症状がありますが、誰しも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。

　そして傾けるだけでも痛い、痛みがなかなか引かないといったことに悩まされている方も多いと思います。

 

　首は体の中でも最も大きい頭を支える部分であり、上下左右、回すなど多岐にわたっての複雑な動かし方ができるところです。

 

　最近ではパソコン・スマホに夢中になるあまり、筋を違えてしまったり、同じ方向に固定してばかりいるための症状も増えているようです。

　また運動不足も大きな原因のひとつです。首のこりが日常化してしまって、痛みに発展しているケースも多いようです。

 

　また首を支えている頸椎という重要な場所があります。頸椎の中央には神経幹である脊髄が通り、肩や腕、背中へとつながっています。頸椎が損傷すると人体全体に大きなダメージがあるのですが、ダメージというほどでない変形でも、痛みやしびれへとつながります。

 

　外傷を追うこと日々のケアがあっても、加齢によるダメージは避けがたいものがあります。

 

　２・３日様子を見て収まる首の痛みもありますが、長い時間かけても痛みが治まらない場合。吐き気やめまいなどを伴う場合。手の平や指先などがしびれるなどの症状。そういう場合は医師の診察が必要です。首から離れた場所であっても、その痛みの原因は実は首であるというような場合がよくあるのです。

 

　首の痛みに耐えかねてマッサージをすることもあるでしょうが、これはあまりおすすめできません。多少さすったりもんだりするくらいならよくあることですが、素人の手が加わることで余計悪化することもあるのです。

 

 

　

　一番いいのは、ホットタオルなどで温めること。

　常時ずっと暖かいものでなく、やがて冷えてしまうものがおすすめです。

 

　首にかぎりませんが、凝りの原因の多くは血行不良にあることが多いです。

　寒い時期に肩こりしやすい人などが多いのも、寒さによる血行不良が主な原因です。

　夏でもエアコンのききすぎなどにより冷えに気をつけなければいけないというのがありますが、そうでなくても案外体は冷えやすいもの。

 

　そこで痛む場所を温めることにより、血液の流れを良くします。

　さらに時間とともにタオルが冷えることで、血管が収縮します。

　この繰り返しが良い影響を与えます。緊張と緩和を繰り返すことで、自然と筋肉は元の状態に戻り、リラックスへと導かれるのです。

 

　ぜひ首の痛みや疲れを感じたら、揉むのでなくホットタオルを利用してみてください。